じつは、私は、物心ついたときから弱難聴でした。
今でも、雑音が入ると、うまく聞き取れないことが多いです。
初めて、その事実に気が付いたのは、
幼稚園の年長になった頃でした。
正月の除夜の鐘を家族で聞いていたとき、
私だけ、
それがまったく聞こえなかったのでした。
また、我が家は、先祖代々
、医者と僧侶の家系だったため、
幼少の頃から、医者になれと
言われて育ちました。
ご先祖に、勇気のある人がいて、
手弁当で、シーボルトのところに
弟子入りした方があり、
それ以来、当時はマイナーだった
西洋医の家系として、
多くの優秀な医者を輩出して、
地元に密着で、たくさんの病院や養護ホーム
をつくってきました。
しかし、放浪癖のある私は、21歳の頃、
大学を中途でやめて、4年間世界旅行に出てしまい、
いったんその道から外れてしまいました。
ところが、運命に逆らえなかったのか、
帰国して4年目に、再び、医療の世界に入る
ことになりになりました。
そのとき、私には、ある不思議な力が備わっていました。
患者さんを診ると、一瞬で、病気が良くなって
いく姿が見えることでした。
この力は、医療を勉強する前に備わっていました。
難聴を何とかカバーしようと努力してきたことと、
世界を旅で、言葉のわからない国の人たちと
暮らしていたため、観察力が磨かれたのだろうと思います。
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